令和5年7月22日(土)午後1時30分から小松市第一地区コミュニティセンターにて、社会を明るくする運動「小松能美保護区市町民のつどい」を開催しました。
本つどいを開催するにあたり、更生保護に携わる関係3団体(更生保護女性会 BBS会 保護司会)による実施委員会を立ち上げ、準備をしてまいりました。
当保護司会 犯罪予防活動部会長の福島日出夫が司会進行を務めました。当初予想していた人数を超えての来場者に、実施委員から喜びの声があがりました。ありがとうございました。
オープニングセレモニーに、公立小松大学吹奏楽サークル4人による「さくらのうた」「人生のメリーゴーランド」の演奏がありました。外は猛暑なのに、サックス クラリネット フルートの生演奏で、会場の中は爽やかな空気に包まれました。実に贅沢なひとときでした。この日のために準備をしてくださった学生のみなさん、ありがとうございました。
オープニングセレモニーの後、会長の和田 愼司が挨拶をしました。
そして、昨年の社会を明るくする運動作文コンテストの入賞者2名に、作文の朗読をしていただきました。
小松市立国府中学校 当時3年生 東 美佑さん
能美市立根上中学校 当時1年生 橋本すみれさん
心のこもった作文の朗読を、ありがとうございました。
本つどいの記念講演として、社会福祉法人 聖霊病院 聖霊乳児院院長の常盤秀樹氏にご講演をいただきました。常盤先生は現在、様々な事情により家庭で暮らすことができなくなった、0歳から概ね3歳くらいまでの子どもたちが暮らす施設の院長をされています。子どものいのちを守り家庭を支援、地域のニーズにも目を向け、関係機関と協働し、地域の子育て支援や里親支援などの社会貢献に努められています。
講演の中で、児童相談所職員だったご自身の経験から、家庭環境に課題のある子どもとの関わり方を説明されました。その後、生活支援センター副園長(児童福祉司)をされ、そこでの境遇の厳しい子どもたちとの壮絶な寮生活の体験談を聞きました。はるかに想像を超えたお話に、現実にあったことなのだと、職員の方々のご苦労を思うと、何とも言えない気持ちになりました。
お話を聞いて、職員の覚悟や愛をもって接する姿勢に、頭が下がる思いでした。親兄弟も信用できないような境遇で成長していった子どもなど、生まれてきた環境を選べない子どもたちにとって、この施設は、唯一愛情を受け取ることができる大切な場所なのだと思いました。
最後に常盤先生がおっしゃいました。
「こどもに関わる私たちが、
一人ひとりの出来る範囲で、
こどもの将来の幸せを願いつつ
頑張り過ぎずに、
けれど、あきらめずに
今できる支援を続けていくこと」
常盤先生、ありがとうございました。
最後に、小松地区更生保護女性会 中谷純子会長にご挨拶をいただき、閉会となりました。
参加者 87名
学校関係者
更生保護女性会
BBS会
保護司