社会を明るくする運動のご紹介

社会を明るくする運動とは
∼ 犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域の力 ∼

「社会を明るくする運動」とは、私たちみんなが犯罪や非行の防止と立ち直りについて考え、それぞれの立場で力をあわせて犯罪や非行のない地域社会を築こうという全国的な運動です。

事件や犯罪は毎日のように起こっています。取締を強化したり罪を犯した人を厳しく罰することはもちろん必要なことですが、それと同時に罪を犯してしまった人が、その罪を償い立ち直ろうとした時には社会がきちんとその人を受け入れていくこと。そして非行や犯罪を生み出さない家庭や地域社会を作っていくことが最も重要なことだと思います。

更生保護のマスコットキャラクター、更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃん
マスコットキャラクター
「更生ペンギンのホゴちゃんとサラちゃん」

罪を償い立ち直りを決意したひとを"おかえり"と受け入れ、決してあやまちに戻さない。そのようなあたたかいまなざしで支え合う社会こそが、私たちの安心で安全な暮らしにつながります。

“社会を明るくする運動” は、一部の人たちだけで行なう運動ではなく、日本に住むすべての人たちがそれぞれの立場で「自分に何ができるか?」を考え、取り組んでいくきっかけにしていただきたく全国各地で運動を展開しています。

社会を明るくする運動では、しあわせの黄色い羽根をシンボルマークにしています

“社明運動” における行動目標・重点事項

更生保護の仕組みや活動をもっとたくさんの人たちに知ってもらうために、以下の項目を行動目標としています。

行動目標
· 犯罪や非行のない安全・安心な地域社会を築くための取り組みを進めよう
· 犯罪や非行をした人たちの立ち直りを支えよう

犯罪や非行をした人たちを排除したり孤立させるのではなく、まず相手を理解し受け入れられるような社会にするために、以下の項目を重点事項としています。

重点事項
· 出所者等の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やすこと
· 帰るべき場所がないまま、刑務所から社会へ戻る人の数を減らすこと
· 薬物依存からの回復と社会復帰を長期的に支える地域の環境を作ること

“社明運動” の広報コンテンツ、および活動内容

社会を明るくする運動を、より多くの人に知ってもらい全国的な運動にしていくために、法務省ではさまざまな広報活動を展開しています。

この運動の趣旨に深くご賛同いただいた谷村新司さんに、運動の旗振り役(フラッグアーティスト)としてご協力いただき、広報用ポスターやCM動画へのご出演をはじめ、全国各地でのイベントにも積極的にご協力いただいております。

社会を明るくする運動、フラッグアーティストの谷村新司さんについて
(※ 法務省のサイトへ移動します)

さらに、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属で、パラパラ漫画の作成でも評価の高い鉄拳さんにご協力いただき、ボランティアにて社会を明るくする運動のパラパラ漫画を作成していただきました。(第66回社会を明るくする運動に向けて)

今回の作品に限らず鉄拳さんが手がけるパラパラ漫画は多くのメディアでも取り上げられ、特に若い世代への認知度は非常に高く、多くの方にこの運動の趣旨が伝わり、参加へのきっかけになればと期待されています。

“社会を明るくする運動” “社明運動” における取り組み内容 》
活動名・イベント名 取り組み内容
“社会を明るくする運動”
作文コスト
全国の小中学生を対象に、日常の家庭生活や学校生活での体験を基に、犯罪や非行のない社会を作るためにはどうすれば良いか?罪を犯した人の立ち直りについての自分の考えや感じたことなどを題材にした作文コストです。
“立ち直りフェスティバル” 社会を明るくする運動を、広く皆さんに知ってもらうために開催されるイベント。この運動のフラッグアーティストである谷村新司さんをはじめ、パラパラ漫画の制作をされた鉄拳さんのトークショーや警視庁音楽隊による演奏会など、2日間に渡り実施された更生保護のイベントです。
“日本中でおえかきホゴちゃん” 子どもたちに更生保護のマスコットキャラクター 「更生ペンギンのホゴちゃん」 の似顔絵を書いてもらうことで、社会を明るくする運動を身近に感じてもらい、更生保護について考えるきっかけにして欲しいとの思いで実施されました。

ここでご紹介した内容は、社会を明るくする運動の一部の取り組みです。この運動は全国の更生保護に関わる人たちによって、年間をとおしてさまざまな活動が行われています。

その他、社会を明るくする運動の詳細は、法務省のホームページにてご確認ください
(※ 法務省のサイトへ移動します)

小松能美保護区保護司会としての取り組み

社会を明るくする運動は、主に更生保護に関わる人たちを中心に、各自治体とも協力しながら全国各地で取り組みを行っています。小松能美保護区保護司会でも、この運動を盛り上げるために年間を通じてさまざま活動に取り組んでいます。ここでは社明運動の強調月間である7月のイベントを中心に、私たちが取り組んでいる活動の一部をご紹介します。

JR 4駅前 街頭キャンペーン
JR四駅(粟津駅・小松駅・明峰駅・能美根上駅)街頭キャンペーン
JR粟津駅、小松駅、明峰駅、能美根上駅の4つの駅にて行っている街頭キャンペーン。地元の更生保護女性会・BBS会とも協力しながら、のぼり旗を立て、襷(たすき)をかけて、チラシとティッシュを配り、この運動を多くの人に知ってもらうために取り組んでいます。
日本中でおえかきホゴちゃん
キッズフェスタにて、“ 日本中でおえかきホゴちゃん ”の様子
日本中の子どもたち、またその親御さんたちに、“更生保護について知ってもらおう!“ という趣旨のもと、第66回社会を明るくする運動の特別企画として全国で行われたイベントです。

更生保護のマスコットキャラクターである 「更生ペンギンのホゴちゃん」 の似顔絵を書いてもらい、更生保護という制度や考え方について、親しみを感じてもらうのがその狙いです。
有名作家 チャリティー作品展
地元有名作家さんご協力によるチャリティー作品展
運動の趣旨に賛同してくださる、小松・能美の地元有名作家さんによるチャリティー作品展です。毎年、金沢市のめいてつエムザギャラリーにて開催され、入札による売上金は罪を犯した人の立ち直りや犯罪予防活動など、更生保護のために役立てています。

その他、小松能美保護区保護司会が行っている活動の詳細はこちらにてご紹介しています。