1月1日発災の能登大地震で犠牲となられた方に対し、全員で黙とうを捧げました。
能登の保護司および更女会メンバーも大きく被災されており、心よりお見舞い申し上げます。
復旧には長期間かかるとみられます。今後、様々な支援を皆さまとともに活動してまいりましょう。
令和6年1月17日(水)午後2時30分から「おびし荘」にて第3期定例研修を開催しました。「接触について~保護観察・生活環境調整~」をテーマに金沢保護観察所 澁谷担当保護観察官に講義をしていただきました。
保護観察における指導監督の方法として「面接その他の適当な方法により保護観察対象者と接触を保ち、その行状を把握すること」が更生保護法で定められています。対象者に適切な指導あるいは支援を行うためには、より具体的に対象者の行状を把握することが重要であり、本人が保護司宅を訪ねたり(来訪)、担当保護司が本人宅を訪問したり(往訪)しての面接が望ましい方法の1つであると考えられています。
上記のことから、接触を通じ担当保護司は本人やその家族との信頼関係を深めることで、対象者本人の気づきが生まれ、更生への第一歩となることを学びました。
また、生活環境調整においては、実際に帰住予定地に赴き、引受人と面接し引受意思の確認、帰住の可否については調査・調整の必要があることを確認しました。
本研修で、保護観察・生活環境調整における接触にどのような意義があって、その重要性、留意点等についても理解を深めることが出来ました。
参加保護司 34名
続いて休憩の後、新年自主研修を開催しました。
講師に、金沢保護観察所所長 上岡靖之氏をお迎えし、「生きづらさと非行・犯罪 ~臨床心理学の視点から~」という演題でご講演をいただきました。
上岡所長は、臨床心理士と公認心理師の資格を持ち、平成15年頃から現在に至るまで、様々な心理学について学ばれてきました。
今回の講演で、①生きづらさを考える ②臨床心理学入門(三大心理療法) ③あなたの心「も」軽くする認知行動療法についての三つのお話をされました。
パワーポイントを使い、私たちにわかりやすく説明をされ、熱心にメモを取る受講者がいました。
お話の①生きづらさを考える では、非行や犯罪には逆境的体験が影響していることがあるということ。②臨床心理学入門(三大心理療法)では、生きづらさにはいろいろな心理的アプローチがあるということ。 ③あなたの心「も」軽くする認知行動療法についてでは、「認知」や「行動」を変えると生きづらさが変わるということを学べました。
公認心理師の資格をお持ちの上岡所長からお話が聞けたことは、心理学を学びたいという私たちの希望に合致したものでした。
最後に、白い紙に鉛筆で、実のなる木を描いてくださいというお題が出て、全員で楽しく描きました。それぞれの絵の特徴によって、自分の性格がわかるというもので、ユニークに説明をしてくださいました。
参加者 39名
更女 8名
保護司 31名