小松能美保護区保護司会のご紹介

組織や活動内容について

日々、更生保護活動に携わっている保護司によって組織される「保護司会」は、全国・各市区町村に設置されています。ここでは小松能美地区で活動している「小松能美保護区保護司会」の組織や活動内容についてご紹介いたします。

小松能美保護区保護司会の活動内容

小松能美保護区保護司会では年間を通じて、さまざまな活動に取り組んでいます。

  • 年3回の定例研修

    6月 / 9月 / 12月

    年に4回開催の地域別定例研修会
    主任観察官を講師に迎えての定例研修会

    金沢保護観察所の保護観察官を講師として招き、必要な知識を専門的に学ぶための研修を行なっています。

    各研修の内容は、例えば刑を終えた人がスムーズに社会復帰できるよう、帰住先の調査や引受人との話し合いなどを行う「環境調整」の報告書の書き方など、保護司活動に必要な知識を実践的に学ぶ内容になっています。

  • 内閣総理大臣メッセージ伝達式

    7月

    内閣総理大臣メッセージ伝達式の様子
    内閣総理大臣メッセージの伝達式

    7月は、社会を明るくする運動の強調月間となっています。その初日である1日には保護司会役員と更生保護女性会会長が小松市役所・能美市役所・川北町役場を訪れ、内閣総理大臣のメッセージを手渡す伝達式を行なっています。

  • 社明運動出発式

    7月

    小松市役所前より、社明運動の出発式
    市庁舎前にて社明啓発広報車の出発式

    総理大臣メッセージの伝達式を終えた後、社明啓発広報車の出発式を行います。

    式典後は広報車に分乗し市町内を巡回しながら、社会を明るくする運動の街宣活動を行います。

  • 社会を明るくする運動

    通年 (7月は強調月間 )

    “ 社会を明るくする運動 ” JR4駅での街頭キャンペーン
    JR4駅での街頭キャンペーン

    犯罪や非行のない安心・安全な社会を目指す全国的運動である「社会を明るくする運動」の推進に、小松能美保護区保護司会としても全力で取り組んでいます。

    特に7月1日からの1ヶ月間は強調月間となっており、駅前での街頭キャンペーンをはじめ、社明啓発広報車を使っての街宣活動など、積極的な活動を展開しています。

  • キッズフェスタへの協力・協賛

    7月

    キッズフェスタでの「おえかきホゴちゃん」の様子
    「日本中でおえかきホゴちゃん」の様子

    北部児童センター主催のキッズフェスタに参加・協力し、子どもたちとふれあう中で、更生保護の大切さや社会を明るくする運動の啓発活動を行なっています。

    写真は「 日本中でおえかきホゴちゃん 」の取り組みの様子です。次世代の子どもたちに更生保護のマスコットキャラクターの絵を書いてもらうことで、社明運動や更生保護に対する理解や協力を促進することがその目的です。

  • 有名作家チャリティ作品展

    7月

    地元有名作家さんのご協力をいただいての、チャリティー作品展
    めいてつ・エムザにて開催のチャリティー作品展

    社会を明るくする運動の一環として、この運動の趣旨にご賛同いただいている地元有名作家さんによるチャリティー作品展です。

    ご来場の皆様方の入札による売上金は、罪を犯した人たちの更生援助や犯罪予防活動に役立てています。

  • 広報紙の発行

    年に2回発行

    小松能美保護区保護司会の広報誌
    活動内容を知ってもらうための広報機関誌

    支部ごとに発行していた広報誌を、平成28年度から小松能美保護区の広報誌として「更生保護小松能美」を年2回(9月・3月)発行することで、小松能美保護区保護司会の活動内容をたくさんの人に知ってもらう広報活動に力を入れています。

  • グッドマナーキャンペーンの推進

    9月

    グッドマナーキャンペーンの様子
    中学校校門前での朝のあいさつ運動

    石川県が推進する青少年に公共マナーの大切さや交通ルールの遵守を呼びかける「グッドマナーキャンペーン」に、小松能美保護区保護司会としても参加・協力しています。

    自転車の乗り方指導をはじめ、「おはよう」とお互い声を掛け合う挨拶運動をとおして、マナーを大切にする心、気持ち良い地域社会の構築を目指します。

  • 視察研修

    10月

    富山ダルクでの視察研修の様子
    富山ダルク、体験談「薬物依存症」の怖さとは

    金沢刑務所をはじめ、薬物依存者に対する回復プログラム、社会的自立支援を行っている「富山ダルク」、また非行・不登校・家庭内暴力を受けた子どもたちと共に生活し、更生・自立を支援している「はぐるまの家」など、更生保護に関わる各施設を視察し、学んだことを日々の保護司活動に活かしています。

  • 社会貢献活動

    10月

    育松園での社会貢献活動の様子
    児童養護施設「育松園」での環境整備活動の様子

    更生保護の対象者に向けた処遇プログラムの一環として実施している、社会参加および貢献活動です。

    更生保護女性会と協力しながら、保護観察対象者や保護観察官とともに、児童養護施設での清掃活動などの社会貢献活動に取り組んでいます。

  • ケース研究会

    11月

    芦城中学校でのケース研究会の様子
    小松市芦城中学校で実施のケース研究会

    保護区内の小松市立芦城中学校を訪問し、DVDの視聴やグループディスカッションなどをとおして、いじめ問題などについて討論する機会を作っています。

    生徒数人ずつに分かれたグループに、保護司が一人加わりディスカッションを進めていきます。

  • 自主研修

    年2回程度

    一泊自主研修の様子
    講師を迎えての自主研修

    各分野の方に講師をお願いし、幅広いテーマで研鑽する研修会を行なっています。

    また研修後の懇親会は、日頃の疲れを癒やすとともに、普段集まれない方との真剣な意見交換を有意義に行える貴重な機会ともなっています。

活動組織

小松支部と能美支部にそれぞれ分かれていた組織が昭和53年に合併。小松地区、能美地区合わせて59名の保護司が活動しています(※平成29年現在 )。

会計と事業は小松能美保護区として統一していますが、実際の更生保護活動は小松支部・能美支部それぞれの地域性を生かした活動を展開しています。

小松支部
4つの地区で構成
( 北分区 / 東分区 / 南分区 / 中分区 )
能美支部
2つの地区で構成
( 能美市 / 川北町 )

小松能美保護区では、実際の活動を担う「保護区四事業部会」を中心に、組織全体の企画・運営を担う「総務部会」が連携を取りながら、年間の諸活動を行なっています。

小松能美保護区保護司会の組織図
総務部会
企画・運営・HPのメンテナンス
広報部会
広報誌の発行
研修部会
定例/自主/視察研修の企画・運営
協力組織部会
関連団体、協力団体との連携・支援
犯罪予防活動部会
社明運動、薬物乱用防止、学校との連携

小松能美保護区保護司会の変遷

昭和24年7月
犯罪者予防更生法が施行
昭和25年5月
保護司法が施行、司法保護委員から保護司に改称
昭和26年
能美地区保護司会が設立
昭和27年8月
小松地区保護司会に改称(事務所は小松警察署防犯課に設置。※その後上宮寺に移転)
昭和38年4月
小松市と能美郡にひとつの保護区が設定されるが、それぞれの地区保護司会として継続運用
昭和53年4月
小松地区と能美地区が合併し、小松能美保護区保護司会が発足するも、それぞれ地区活動としては存続
平成11年4月
保護司法が改正され、保護司会および保護司会連合会が法定化
平成12年4月
小松支部と能美支部を設置
平成17年2月
根上・寺井・辰口の3町が能美市に統合(小松市・能美市・川北町)
平成20年6月
更生保護法が施行(犯罪者予防更生法と執行猶予者保護観察法の整理・統合)
平成27年9月
小松支部と能美支部の統合 〜 広報誌 “更生保護小松能美” 創刊 〜

小松能美保護区で更生保護を担う団体のご紹介

保護司会以外にも更生保護の活動を担っている組織がたくさんあります。ここでは小松能美保護区で活動している関連団体をご紹介します。

※小松能美保護区ではありませんが、石川県にある更生保護施設として、“親和寮” をご紹介しています。

更生保護について

小松地区更生保護女性会・能美地区更生保護女性会
小松・能美地区の更生保護女性会では、各自治体とともに行なう子育て支援への取り組みをはじめ、それぞれの地区ごとに独自の更生保護活動を展開しています。

小松地区では更生保護施設 親和寮(金沢市)での炊事奉仕 “おふくろの味” を実施。
能美地区では少年院湖南学院(金沢市)での奉仕活動の取り組みなど、明るい社会実現のため、日々多くの活動に取り組んでいます。

また、社会を明るくする運動の一環である “JR四駅街頭キャンペーン” をはじめ、更生保護女性会と小松能美保護区保護司会はいろいろな活動に連携して取り組んでいます。
小松能美地区BBS会
小松能美地区BBS会では、主に青少年の健全育成活動を中心に活動を展開しています。非行防止のための広報活動をはじめ、イベントや集会を開いて子どもたちとふれあう中で、非行を起こさせない社会環境づくりのために日々取り組んでいます。

また、少年たちとBBS会員がグループになってパン作りをしたり、スポーツを楽しむなどのグループワークを通じた “心を開くきっかけづくり” にも努めています。

なお、BBSの活動を実践するために、必要な知識や技能習得、会員同士の意見交換のためのさまざまな研修も積極的に実施しています。
石川県BBS連盟事務局 (TEL): 076-261-0112
石川県の更生保護施設 親和寮
刑務所から出所し、人生の再出発を誓いながらも身元引き受けがなく、行き場のない人たちを保護して社会復帰への手助けをしてくれる更生保護施設。全国で104の施設がある中、石川県で唯一の更生保護施設が、更生保護法人 徳風苑が運営する「親和寮」です。

徳風苑では、入寮者に自立計画書を提出してもらい、これに基づいて毎週一回個別面接を実施。将来の自立の援助や指導に努めているほか、更生保護女性連盟を中心に保護司会やBBS会員の応援も受け、炊事奉仕 “おふくろの味” を毎週水曜日に実施するなど、立ち直りのためのさまざな取り組みをしています。

また施設を利用する被保護者は、地元町内会の行事や道路掃除などさまざまな奉仕活動に参加することで、地域社会と交流し社会復帰できるよう取り組んでいます。徳風苑では入寮者が二度と再犯をしないできちんと立ち直れるよう、保護観察所や退寮後の雇用主と連絡を取りながら、適切な指導を行なっています。
更生保護法人 徳風苑 親和寮 (TEL / FAX): 076-231-7042
小松能美地区の協力雇用主
刑務所出所者や保護観察対象者を、その事情を知った上で雇用することで、更生保護活動に協力してくださっているのが「協力雇用主」です。
小松能美地区では、以下の企業様が協力雇用主として協力してくださっています。
会社名 事業内容
株式会社 グッドステーション 認知症高齢者グループホーム、
小規模多機能型居宅介護及びサービス付き高齢者向け住宅等運営
有限会社 正栄興業 解体業、建物の解体作業
有限会社 杉山土建工業 一般土木工事業
株式会社 ダイカネ技建
石川営業所
建設
髙藤建設工業 株式会社 土木一般
株式会社 迎工業 とび等
若松商事 株式会社 ミキサー車運転、生コンクリートの圧送
HULK建設株式会社 土木工事、石工事、舗装工事、水道施設工事
何でもリサイクル 鉄製品、家電製品等の不用品回収

組織概要・アクセス

組織名
小松能美保護区保護司会
住所
〒923-0806
石川県小松市小寺町乙80-1
こまつまちづくり交流センター内 更生保護サポートセンター
電話番号
0761-46-5105
FAX
0761-46-5108