かねてから犯罪心理学について学びたいという保護司の声がありました。その要望に応えて、当保護司会 初となる企画「心理学特別講座」を開講することが出来ました。
令和5年11月 小松市第一地区コミュニティセンターにて、公立小松大学准教授 木村誠氏を講師に、心理学特別講座(90分4回コース)を実施しました。
この講座の目的は、犯罪は年々深化しており、更生保護に係る保護司・更生保護女性会・BBS会の方々には、先手の学習が必要と考えます。
特に、罪を犯した人の心理や性格、犯罪の傾向及び犯罪や非行に立ち入る社会や成育環境を理解することにより更生保護対象者との接点を深める能力・技法を学ぶことができます。
本講座の参加対象は、更生保護女性会・BBS会・保護司会の更生保護に携わる3団体です。
講座内容として下記のテーマで、4回に分けて行いました。
第1回 司法・犯罪分野における心理社会的課題と関連法規・制度
第2回 大人との愛着形成の問題が子どもの心に与える影響
第3回 非行と児童虐待~その心理的特徴と関連理論~
第4回 変化とやる気を引き出す心理面接技法の基礎~動機づけ面接~
第4回目には、公立小松大学の木村ゼミの学生2名がアシスタントとして、会話の良い例、悪い例を実演してくれました。参加者はこのロープレで、動機づけ面接の基本的なテクニックを学べました。開かれた質問をして、共感的な態度で接することなど、協働・受容・思いやり・喚起の4つの基本精神の大切さを知りました。
難しい内容でしたが、木村先生のわかりやすい説明・講義で、参加者も「大変わかりやすかった!先生の話がよかった」と喜びの声が聞けました。
最終日には、和田会長より受講者全員に修了証書を手渡しました。
今後の企画の参考に、参加者にアンケート(保護区通信にてお知らせします)を手渡し講座の終了となりました。
参加者
更生保護女性会 9名
保護司 22名